誕生日
そういえばもうすぐ大晦日で正月で、アイツの誕生日だということに気がついた。
誕生日なんだからプレゼントを用意しないとな、と思うと同時に、女に誕生日プレゼントをやるのは二度目だということを思い出し、そして、そんなことは初めてだと気付く。
もう壊してしまおうか、もう少し遊ぼうか。
そんな風に悩むのが好きだった。
飽きっぽい自分は、その遊びすら数ヶ月と続かなかった。
出逢って、誕生日プレゼントを贈って、二人で過ごして、再び巡ってきた二人で過ごす二度目の誕生日。
飽きっぽい自分がまあ。
感心しつつ、思うのは去年誕生日プレゼントを贈った時のアイツの顔で。
相当自分もヤキが回ったなと思う。
「ま」
そんな自分も嫌いじゃ無い。
「今年は何にするかな」
頬杖をついて、カレンダーと睨めっこする。
何を贈ったら喜んでくれるだろうか。
そんなことを考えながら、自分の
中に重なり蓄積された彼女のひとつひとつの表情を思い起こして自分の顔がニヤけていることに気がついた。
軽く自分に舌打する。
「かなりヤバイよな、オレ」
「指輪か、ドレスでも贈るか」
「イエス、マスター」
「指輪だとしたら石は何がいいかなー」
「イエス、マスター」
「・・・そろそろ、それ以外の言葉も覚えような」
「ギャガガガガガガ」
「イヤなわけね、そう」