1.はじまり




いつからだったか・・・
シカマルは自身の腕を枕に穏やかな寝息を立てている女を見下ろした。
シカマル自身も忍であるが、女も忍である。本当に今現在眠っているのかすら、怪しい。
それほどまでに女は、忍術に長けている。
思えば、それが始まりだったのかもしれない。
シカマルはあの日のことを思い出す。あの強引な技を。
「・・・」
なんとも言えない複雑な吐息をつき、シカマルは改めて年上の妻に視線を落す。
髪を撫で、頬に指を滑らせて、大きく膨らんだ腹部にそっと手をおいた。
「・・・お前も・・・同じ轍を踏むかもなあ・・・」

はじまりはいつだったのか、わからない。
出逢った瞬間か。しかし、それよりもずっと前から決められていたようにも感じる。
そう考えるのは何だか癪であったが。
それでも、手にした幸せに。
シカマルは目を閉じた。














夫婦なかれらを書くのが好きらしい。






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