逆転





顔が紅潮してしまっているのは、大量の酒を摂取したせいだ。
新八の頬は、今やリンゴよりも赤い。
「まったく、無理する人ですねィ」
口元に笑みを浮かべたのは沖田総悟だ。すっかり酔っ払ってしまった新八の顔をおもしろそうに覗き込んでいる。
飲んだのは沖田も同じはずなのに、顔色ひとつ変わっていない。
それが酔っ払いの新八にはおもしろくなく映るようで、新八は半眼で沖田を睨みつけて口を尖らせた。
「沖田さん、もっと飲んでください!!」
「もう充分でさァ」
飄々とした態度がますます癇にさわって、新八は沖田の目を睨むように顔を近づけた。
それは、吐息が触れ合うほどの距離。
「どうしたんでィ?」
驚いたのは、沖田だ。
新八が、自ら沖田自身に近づいてくることなど無いに等しいのだ。
距離を縮めるのはいつも沖田のほうで、それに翻弄されるのは新八なのに。
今はまるで立場が逆だ。
「沖田さん・・・」
呂律の回らない舌で、それでも新八は沖田の名を呼ぶ。
熱のこもった声音は、沖田の背筋をぞくりと震わせた。必死に名を紡ぐ口唇の艶めいた動きに、心奪われてしまう。
沖田の心など露ほども知らない新八は、何度も沖田の名を呼び重ね、彼の肩に手を置いた。
「いつものお返しれす・・・」
新八はどんっ、と沖田の肩を押した。すっかり驚いていた沖田は簡単に後ろに手をついてしまう。
それを逃さないとばかりに、新八は沖田の上に覆いかぶさって怒鳴り始めた。
「いっつも沖田さんは人の迷惑省みずに道端で会っちゃあベタベタイチャイチャ!!!」
勢いあまりすぎてゴツン、と二人の額がぶつかり合う。
吐息のかかる、口唇が触れるほどの距離に、二人はいる。
「聞いてますか!?沖田さん!??」
「はわわわわ」
「何言ってるんですか!?沖田さん!!」
「・・・はわわ、顔が近い顔が近いィ」
いつもは自分からキスを迫っているのに、白い首に触れようとするのに、人気のないところに新八を誘い込んで押し倒したりするくせに・・・・・・沖田はすっかりテンパってしまっている。
「はわわわわわ」
「沖田さん!?きいてるんですかっ!?沖田さん!!?」

夜は、まだ明けない。新八の酔いもさめそうにない。
沖田のガラスにヒビが入るのも時間の問題のようだ。
























沖田さんが新八に攻められたらどうなるかなー・・・なんて、仕事中に妄想しちゃいまして・・・!!!
楽しくてつい!!!(笑)

雑記から収録。
沖田のガラスにヒビが入ったらどうなるかなー・・・
次の日とかこの二人どうなんだろうなーと妄想が尽きないネタでもあります(笑)




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