喩え話
気をつけろ 男はみんな獣だから
銀ちゃんの言った言葉。
脇がすっぱくなるくらいに言われた言葉。
「新八は獣あるカ?」
二人きりの万事屋のソファの上で、新八に問う。
彼は一瞬きょとん、と眼鏡の奥の目を丸くして、困ったように笑った。
首をほんの少し傾げて、考え込むように視線を上向ける。
「銀さんは、獣だと思う?神楽ちゃん」
「思わないアル」
(パピィも、銀ちゃんも)
獣ではないと思う。父と、兄と、慕うような。
「僕も銀さんと同じ感じで」
妹のような、家族のようなものと言われていることに気がついて、それではイヤだと思った。
「新八が獣じゃないなら、私が獣になるネ」
「ヘ?」
目を円くした新八に、タックル・・・もとい、抱きついてやった。
「かっ・・・ぐらちゃ!!苦しいっ!!!」
妹なんかじゃない、家族なんかじゃない。
私が獣になるから。
「気をつけるアル、新八。私が獣アル」